LabelBoxはAI開発に必要となる学習データの生成をサポートするアノテーション作成・管理ツールです。バウンディングボックス、ポリゴンなどの手法で、画像、動画、テキストなど、さまざまなデータに対するアノテーションができ、効率的に教師データを作成することでAIモデルパフォーマンスを向上させることができます。
学習済みモデルの推論結果を利用するアクティブラーニングによるラベリングができるのでアノテーション精度の向上が期待できます。
アノテーションデータを分析して精度低下を引き起こす可能性があるデータを可視化、適切なアノテーションデータに訂正し再学習を行うことで学習データを改善し、アノテーションの品質管理をサポートします。
アノテーション作業の進捗やレビュー結果をLabelboxで共有できるので管理者が進捗状況を把握することができます。作業完了者への割り当てやベンチマーク比較も可能です。
自動化ツールを利用して内製しても、人手が足りない、単調な作業で担当者が疲弊する、精度にバラつきがあるという課題がある場合アノテーション代行サービスを利用するのが効率的です。こちらでは、コスパ・対応力・セキュリティなど、重視するポイント別に幅広いアノテーション対応領域に対応している代行サービスを紹介しています。
LabelBoxではアノテーション作業(初回:手作業、2回目以降:モデル推論での半自動学習)→モデル生成→アノテーションデータチェック→不要なデータ削除、修正というプロセスを回すことで正確な学習データを効率的に作成・管理できます。
Labelboxの機械学習サポートエンジニア(MLSE)がトラブルシューティングなどのサポートを行います。
サポート対応時間:米国の主要祝日を除く月曜~金曜(Pacific Time)
参照元:Labelbox公式サイト: Labelbox's Customer Help Portal(https://labelbox.atlassian.net/servicedesk/customer/portal/2/user/login?destination=portal%2F2)
NASAジェット推進研究所のOcean World Life Surveyor(OWLS)プロジェクトは、木星の衛星エウロパと土星の衛星エンケラドゥスで発見された氷と水蒸気の顕微鏡データから生物を判断するために、野外や実験室で作られた膨大なサンプルデータを用意、微生物のように動く粒子に対しLabelboxによるビデオアノテーションを行うことで生きている生物であるかどうか簡単に判断できるようになりました。
参照元:Labelbox公式サイト( https://labelbox.com/blog/nasas-jet-propulsion-laboratory-employs-ml-to-find-signs-of-life-in-our-solar-system/)
バイオテクノロジーのGenentech社では病気診断と医療専門家をサポートするためにニューラルネットワークを構築。患者によって異なる画像データをAIが学習するには膨大なラベル付けされたデータが必要であり、不正確な予測は誤診や人命損失につながる可能性があるので訓練を受けた医療専門家が教師データを作成しなくてはなりませんでした。Labelboxを導入し、ラベラーチームが作成したアノテーションデータを専門家が確認して教師データを作成することで、本番環境に導入する膨大な教師データ作成を高速・安価にできるようになりました。
参照元:Labelbox公式サイト( https://labelbox.com/blog/labelbox-breakthrough-customer-genentech/)
アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とするAI企業で、元Boeing、DroneDeploy、Planet Labsのエンジニア達によって2018年に設立されました。AIアプリケーションのためのアノテーションデータを作成・管理するソフトウェアプラットフォーム「Labelbox」を提供し世界中で利用されています。
運営会社名 | Labelbox, Inc. (販売代理店: 株式会社日立ソリューションズ) |
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本社所在地 | 510 Treat Ave, San Francisco, California, 94110, United States (販売代理店:株式会社日立ソリューションズ所在地:東京都品川区東品川4-12-7) |
事業内容 | AI、Computer Vision |
設立年 | 2018年 |
問合せ・連絡先 | 530-400-9891 (販売代理店:03-5780-2111) |
営業時間(問合せ対応時間) | 平日9:00~17:00(Pacific Time) |
公式サイトURL | https://labelbox.com/ |
画像・動画・言語・音声などの作業領域が適応している代行サービスなら、
一通りのアノテーションは対応してくれますが、
より効率的に作業をすすめたいのであれば、
状況に応じた重視するポイントを把握しておくとよいでしょう。
例えば、限られたAI開発予算のなかで大量のデータ処理が必要な場合は、コスパを重視して選ぶべきですし、
多種多様な言語や医療などの専門知識が必要なデータを処理する場合は、特殊な案件であっても代行可能な対応力を重視して選ぶべきです。
また、秘匿性の高い自社データを扱う場合は、信頼できる直接契約のアノテーターへ依頼ができるなどのセキュリティを重視する必要があるでしょう。
ここでは、画像・動画・言語・音声など、幅広い作業領域に対応できる代行サービスの中から、3つの重視するポイントに合ったサービスをご紹介します。
コストパフォーマンスを
重視するなら
品質の管理 | |
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アノテーター 教育の有無 |
〇 |
責任者による 品質チェック |
〇 |
クラウドに対応
専門アノテーターによる
対応力を重視するなら
品質の管理 | |
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アノテーター 教育の有無 |
― |
責任者による 品質チェック |
〇 |
リモート/オンプレミスに対応
セキュリティの高さを
重視するなら
品質の管理 | |
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アノテーター 教育の有無 |
〇 |
責任者による 品質チェック |
〇 |
クラウド/オンサイトに対応
※選定条件
2023年10月6日調査時点において、「アノテーション サービス」でGoogle検索の表示上限までにでてきた39社の中で、
画像/動画/テキストといった幅広い領域のアノテーションに対応している企業の中から、以下の条件で3社をピックアップしています。
①FastLabel:公式HPに掲載されている料金が最も安いサービス(企業)(画像アノテーション2円(税不明)~)
②アッペンジャパン:公式HPに幅広い言語や専門分野に対応できるアノテータリソースの記述がある(企業)
③ヒューマンサイエンス:セキュリティに関する対策項目が最も多かったサービス(企業)