【ANNO-Navi】 効率的なAI開発のためのアノテーション代行サービスガイド » 知っておきたい アノテーションサービス選び方の基礎知識 » アノテーションサービスの納期スピード

アノテーションサービスの納期スピード

アノテーションにおける時間と人材問題

アノテーションは膨大な時間がかかる

AIは学習をするほど精度があがっていきます。しかしAIの機械学習に必要となる「教師データ」をつくるアノテーション作業を行うには膨大な時間とマンパワーが必要になります。開発メンバーが担当した場合、本筋である研究・開発業務が滞ることになってしまいます。
例えば、単純な画像アノテーションでも100枚行うのに1時間程度かかります。1万枚だと100時間、10万枚だと1,000時間、勤務時間8時間めいっぱい作業したとしても、それぞれ12.5日、125日となり、非現実的な作業となってしまいます。それだけではなく、自社内で作業を行うと限られたデータしか準備できないという問題もあります。

アノテーションの人材確保は難しい

アノテーション作業には、ある程度AIに関する知識を持つ人材が必要ですが、AIの知識を持つ人材は多いわけではなく、単調なわりに非常に細かい作業であるため、忍耐力や集中力も必要となります。またアノテーション業務ではアノテーション品質をチェックする管理者も必要ですが、自社でそのような人材を確保するのも難しいです。

時間と人材の問題はアノテーションサービスで解決

そこで活用したいのがアノテーションサービスです。アノテーションサービス会社には依頼すれば専門知識や経験を持ったアノテーターが数多く在籍しているので、自社で人材やデータを確保する必要がなくなり、AI開発も効率的に進めることができます。

アノテーション代行サービスの事例

「短納期」をうたっているアノテーションサービス会社は多いですが、中には短納期であっても早かろう悪かろうという会社も存在します。アノテーション代行サービスを選ぶ際には作業量と納期のバランスを確認することが重要なポイントとなります。

実際にどのくらいの日程がかかるのか案件ボリュームと納期の事例をご紹介しましょう。

画像アノテーションサービスの作業量と納期の例

ブライセン

【自動運転AIモデル用 アノテーション】

参照元:ブライセン公式サイト(https://annotation.brycen.co.jp/case/road-image-traffic-condition-monitoring-ai.html

【交通状況監視AIモデル用 路上画像のアノテーション】

参照元:ブライセン公式サイト(https://annotation.brycen.co.jp/case/autonomous-driving-ai.html

ヒューマンサイエンス

【手術や診断の支援のための先進的医療機器のAI開発】

参照元:ヒューマンサイエンス公式サイト(https://www.science.co.jp/annotation/experience/index.html

ANNOTEQ(アノテック)

【画像・動画分類】

参照元:ANNOTEQ公式サイト(https://annoteq.com/

FastLabel(ファストラベル)

【撮影品質評価】

参照元:FastLabel公式サイト(https://fastlabel.ai/casestudy/sumally

テキストアノテーションの例

ヒューマンサイエンス

【OCRテキスト認識精度向上プロジェクト】

参照元:ヒューマンサイエンス公式サイト(https://www.science.co.jp/annotation/experience/index.html

ANNOTEQ(アノテック)

【大規模アノテーション】

参照元:ANNOTEQ公式サイト(https://annoteq.com/

アノテーションサービス選びの基礎知識について、こちらもチェック

重視するポイントで選ぶ
アノテーション代行サービス3選

重視するポイントで選ぶ
作業領域の広い
アノテーション代行サービス
3選

画像・動画・言語・音声などの作業領域が適応している代行サービスなら、 一通りのアノテーションは対応してくれますが、 より効率的に作業をすすめたいのであれば、 状況に応じた重視するポイントを把握しておくとよいでしょう
例えば、限られたAI開発予算のなかで大量のデータ処理が必要な場合は、コスパを重視して選ぶべきですし、 多種多様な言語や医療などの専門知識が必要なデータを処理する場合は、特殊な案件であっても代行可能な対応力を重視して選ぶべきです。
また、秘匿性の高い自社データを扱う場合は、信頼できる直接契約のアノテーターへ依頼ができるなどのセキュリティを重視する必要があるでしょう。
ここでは、画像・動画・言語・音声など、幅広い作業領域に対応できる代行サービスの中から、3つの重視するポイントに合ったサービスをご紹介します。

コストパフォーマンス
重視するなら

FastLabel
(ファストラベル)

ファストラベル公式サイトキャプチャ
引用元:FastLabel公式HP
(https://fastlabel.ai/annotation)
  • データ単位の従量課金制で画像アノテーションが2円(税不明)から利用可能
  • データ品質99.7%の納品実績(2023年10月時点)を実現する独自の品質チェックAIとのダブルチェック体制
品質の管理
アノテーター
教育の有無
責任者による
品質チェック

クラウドに対応

専門アノテーターによる
対応力を重視するなら

アッペンジャパン

アッペンジャパン株式会社公式サイトキャプチャ
引用元:アッペンジャパン公式HP
(https://appen.co.jp/what-we-do/)
  • 全世界にアノテーターが在籍しており、170か国、235言語に対応
  • 医師資格などの専門性の高い資格を持つアノテーターも在籍
品質の管理
アノテーター
教育の有無
責任者による
品質チェック

リモート/オンプレミスに対応

セキュリティの高さ
重視するなら

ヒューマンサイエンス

ヒューマンサイエンス公式サイトキャプチャ
引用元:ヒューマンサイエンス公式HP
(https://www.science.co.jp/annotation/index.html)
  • セキュリティルームの利用や依頼企業に常駐・オンサイトのみの作業も可能
  • クラウドワーカーではなく直接契約したアノテーターへの作業依頼も可能
品質の管理
アノテーター
教育の有無
責任者による
品質チェック

クラウド/オンサイトに対応

※選定条件
2023年10月6日調査時点において、「アノテーション サービス」でGoogle検索の表示上限までにでてきた39社の中で、 画像/動画/テキストといった幅広い領域のアノテーションに対応している企業の中から、以下の条件で3社をピックアップしています。
①FastLabel:公式HPに掲載されている料金が最も安いサービス(企業)(画像アノテーション2円(税不明)~)
②アッペンジャパン:公式HPに幅広い言語や専門分野に対応できるアノテータリソースの記述がある(企業)
③ヒューマンサイエンス:セキュリティに関する対策項目が最も多かったサービス(企業)

AI分野のアノテーションとは
わかりやすく解説